全国地紅茶サミットは各地の地紅茶生産者などが集い、地紅茶のPRとともに、情報交換などで交流を深めることを目的に、紅茶にゆかりある全国各地域で、2002年から毎年開催されてきました。紅茶をはじめとした香りのお茶は、品評会やコンテストが開催されるなど、近年特に全国的に注目されるようになっております。
第15回全国地紅茶サミット in 奈良では、「ならではの紅茶&香茶」をテーマに、各地の地紅茶生産者の情報交換・技術交流、全国の地紅茶のPRを行うとともに、「奈良ならではの」紅茶と茶の香りについて、茶を煎れることから飲むことまで楽しみ参加し体験できるイベントとして企画しています。
より多くの方に全国の地紅茶のこと、奈良ならではの香りと、そのおもしろさを知っていただきたく、さらには、歴史ある奈良の茶産地が、そして全国の茶産地が元気になり、つくるひと・いれるひと・のむひとが共に盛り上がるきっかけになればと願っています。
全国地紅茶サミットは地紅茶の生産者、販売者、ファンなどが集い、地紅茶の課題を共有し、情報交換し、親交を深めることを目的に、年1回開催しています。2002年に鳥取で始まり、今年の奈良サミットは第15回になります。
15回も経験しますと、地紅茶を取り巻く環境が大きく変化していることを感じます。一番大きな変化は地紅茶の生産者が増え、認知度が高まったことです。おかげさまで地紅茶サミットもここ数年は千人規模で集客できる注目イベントになっています。
生産者が増えてきたこともあり、地紅茶サミットの開催地を、最近は立候補方式で決めています。その第一号が奈良サミットです。2年前の金沢サミット終了後に決定しました。
サミットの催し物は開催地の主催者が独自に企画しており、その内容に開催地の特色、ローカルカラーが現れます。
第9回静岡サミットでは丸子ティーファクトリーで紅茶づくり実習を行いました。第10回入間サミットではお茶の博物館の喫茶店を各地の地紅茶を飲める「地紅茶カフェ」にしました。第11回高梁サミットでは地元産品の販売テントも並ぶ「お祭り」に仕立て、今では秋の恒例行事になっています。第12回嬉野サミットは温泉旅館が紅茶風呂でもてなすなど、観光客も参加できるスタイルにしました。第13回金沢サミットは金沢城で開会セレモニーを行い、加賀百万石の文化と加賀の紅茶のつながりをアピールしました。昨年の下田サミットでは、ペリーの黒船を再現した遊覧船サスケハナ号の船上でアフタヌーンティーをいただく「紅茶クルージング」を挙行しました。
地紅茶サミットは生産者のネットワーキングから始まりましたが、現在は、生産者と紅茶ファンとの出会いをつくる場へと変わりつつあります。奈良サミットではどのような出会いが待っているのでしょう。楽しみです。
地紅茶サミット世話人会 赤須治郎
第1回 鳥取 | 国民文化祭として開催 |
---|---|
第2回 輪島 | 地域づくりシンポジウムとして開催 |
第3回 下田 | 「紅茶の父、多田元吉」をテーマにした研究会 |
第4回 鳥取 | 「各地の生産者の情報交換」をテーマに開催 |
第5回 門司 | 「紅茶ファンとの交流」をテーマに開催 |
第6回 多可 | 「地紅茶によるむらおこし」をテーマに開催 |
第7回 四万十 | 「道の駅」の一周年記念イベント |
第8回 八女 | 「八女の地紅茶生産者グループによる研究活動」をテーマに開催 |
第9回 静岡 | 「国産紅茶の歴史と可能性」をテーマに開催 |
第10回 入間 | 「地紅茶ファンとの交流」をテーマに開催 |
第11回 高梁 | 「第一回高梁紅茶まつり」として開催 |
第12回 嬉野 | 「嬉野温泉」で開催し、「地紅茶と観光」をテーマに開催 |
第13回 金沢 | 「お茶のまち金沢」とテーマに開催 |
第14回 下田 | 「開国の街・下田」をテーマに開催 |