お知らせ

みんなの茶畑 UMEZUKI (たつみ茶園)

奈良の紅茶つくりびと

みんなの茶畑 梅月 UMEZUKI (たつみ茶園)

(巽 直弥さん/千沙さん 御夫妻)

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月ヶ瀬の自然と太陽の力を使った 天日萎凋の紅茶

 

日曜日の朝早く、岩田さんの案内で、月ヶ瀬長引で1957年からお茶を作られている
たつみ茶園の二代目園主、巽直弥さん、千沙さんご夫妻を訪ねました。
直弥さんは、地域の子どもたちにテニスを教えていて、岩田さんのお子さんも
その愛弟子の一人です。厳しいけど優しい、直弥さんは子供たちに慕われる、
テニスコーチであり、昨年の奈良県茶審査技術大会で優勝された茶師でもあります。
真面目にお話しされながら、目の前で、黙々とバーナーでお湯を沸かし、
とても丁寧に紅茶を淹れてくださる半面、お話を伺っていると、クスッと笑える、
懐かしさがある親父ギャグを、これまた真面目な顔でポロリと口にしてくれる方でした。

 

大阪のデザイナーさんと始めた『奈良月ヶ瀬みんなの茶畑オーナー制度』は、
「生産者と消費者が直接つながり、日本の農業やその風景を支えていく関係づくり」が評価され、2011年グッドデザイン賞を受賞。「お茶と共に一年を過ごす」「茶の季節感」が届けられる、面白い試みのお茶屋さんとして、コミックス「茶柱倶楽部」7巻にも登場しました。4年ほど前からは、秋のイベントで、釜炒りならぬ、鍋炒りでの紅茶づくりがスタート。直弥さんは、翌年の紅茶づくりに活かすため、オーナーさんからの意見や感想に耳を傾けてきました。

 

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「月ヶ瀬産、太陽sun産紅茶??」 緑茶品種「在来(実生)種、やぶきた実生」リーフ

直弥さんが作る紅茶は、太陽の力を使った天日萎凋と天日乾燥が特徴です。
甘みがあり、太陽の香りがわずかに残っていました。
日向の良さを出したいのだと直弥さん。紅茶に名前を付けるなら『月ヶ瀬産、太陽sun産紅茶?』と
ここでもナイスな親父ギャグ、でもとっても的を得た素敵なネーミングですね。

たつみ
茶畑のありのままを伝えたい。より身近に茶畑を感じて欲しいと、新たな試みで、
茶畑の麓に木の上に建つ茶室を、DIYで作ったそうです。その名も「ツリー茶室」は、
オーナーとして茶畑を訪れた方の、憩いの場となっているそうです。お茶を購入する人が、単にお茶という「商品」を買うだけでなく、お茶の栽培や、茶畑に関心を持ち、茶畑に足を運んで欲しい。お茶を作る農家の人と直接、繋がって欲しい。直弥さんの思いは少しづつ形になっています。

2016.11.13

地紅茶サミット世話人会

紅茶研究家 高橋彰子

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【茶園情報】

奈良 月ヶ瀬 みんなの茶畑 UMEZUKI (たつみ茶園)

奈良県奈良市月ケ瀬長引297

Tel 0743-92-066 メールアドレス tea@umezuki.jp

ホームページ  http://umezuki.jp/

フェイスブック  https://www.facebook.com/UMEZUKI

 

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