高橋さんは、第10回全国地紅茶サミットin入間市ALITを実質的に一人で企画運営し、サミットの歴史を塗り替えるほどの成功に導いた女性である。実行力と信念の人と言ってしまえば簡単だが、その言葉と実際の彼女のイメージは大きく違う。元々、お菓子が大好きなスィーツ女子であり、手もみ茶に魅かれお茶を愛する優しい女性である。サミットで毎年発表される全国地紅茶MAPをご存じだろうか。全国の地紅茶(国産紅茶)生産地がどこにあるのかが一目で分かるものだが、生産地データを調査し、まとめくれているのが高橋さんである。高橋さんのおかげで、地紅茶の生産地が毎年増えているという実態を証明することができている。また、最近の彼女は真の紅茶研究家と呼べる行動力で世界を駆けまわっている。ロンドンへの紅茶視察、インドやスリランカの紅茶生産地への訪問、紅茶誕生の国である中国の産地めぐりなど、一般的な趣味や興味の範囲を超えている。すごいよ高橋さん、と声をかけると必ずはにかみながら「そんなことはありません、何もしてませんから」と謙虚に答える。さてこれからの高橋さんが何を考え、どんな行動をするのか、ドキドキしながら楽しみにしたいと思う。
2016.8.11
紅茶の会 代表 藤原一輝