奈良の紅茶つくりびと
上久保園 (上久保 淳一さん)
いつか奈良の四季を、自然の香りを付けた紅茶で!
地図上で見ると桃香野の久保田さんのすぐお隣。でも、実際には(車で上がれるか)
心配になったほど急な坂の上にある、上久保淳一さんを訪ねました。
淳一さんは、全国手もみ茶品評会で、2014年に続き2016年も1等に入賞された、
『奈良のお茶界のエース!』と評される若い生産者さんです。
茶師の淳一さんが紅茶を作り始めたのは2年前から。
訪れた日は試作された、「梅」の香りをつけた紅茶を見せてくださいました。
茶葉からは、ほのかに爽やかな「奈良の梅」が香っていました。
昔から、植物が持つ可能性に魅力を感じていたという、淳一さんは、
奈良の山中で何十年と雨風に曝され、白化した松の木をチップにして、
紅茶に香りづけもしているそうです。
自然由来の香りで、いつか「奈良の四季」を表現したいと、笑顔で話してくれました。
将来、どんな香りの紅茶が生まれるかも楽しみです。
「奈良月ヶ瀬紅茶 しずく」 リーフ / ブロークン / ティーバッグ が有。
緑茶品種の「やぶきた、おくみどり」のセカンドを使用。
奈良の風土にこだわった、自然萎凋で紅茶を作られています。
いずれは、手もみの紅茶にもチャレンジしたいそうです。
紅茶のパッケージには月ヶ瀬の特産でもある「梅」が、可愛らしい紅梅の姿で描かれてます。
また、パッケージの裏には 日本語と英語で淹れ方が印字されていますが、お湯の温度は、
あえて日本語表記からは削除したそうです。飲まれる方のお好きな温度で、味わって欲しいそうです。
「奈良月ヶ瀬紅茶 しずく」はどんな紅茶ですか? と尋ねると、
『やさしい味の和紅茶です。どうぞ色々と試してください』との答え。
淳一さんの紅茶は<、奈良市内の洋菓子店で焼き菓子に使われたり、
ならまちのカフェで味わうこともできます。
2016.10.8
地紅茶サミット世話人会
紅茶研究家 高橋彰子
【茶園情報】
上久保淳一
奈良県奈良市月ヶ瀬桃香野4468
kameriasinennsisu@yahoo.co.jp
電話:090-2776-5590
http://chikabanet.com/uekubo.html
http://www.ryokucha-meijin.jp/about/uekubo.html