お知らせ

羽間農園について

奈良の紅茶つくりびと

羽間農園

(羽間 一登さん)

羽間さん

山の中で自然萎凋! 茶畝で間作! 混作? 複作? それはごく自然な選択。

 

午後は地元のお祭りの準備があるとのことで、無理を言って、作ってもらった時間ギリギリに

都祁(つげ)の郵便局に到着した私たちを、羽間一登さんは笑顔で迎えてくれました。

 

子供の頃から農業に興味があったという一登さんは、農業系の学校を卒業したあとも、

北海道や奈良で無農薬有機栽培や、自然農法を学びつづけて、9年前に大和高原都祁(つげ)で

耕作放棄された茶畑と水田を借り、羽間農園を始めました。

「自然栽培のお茶とお米・野菜を、妹と作っています」と書かれていた農園の紹介文が、

最近『兄妹夫婦4人で』に変わりました。ご兄妹揃って新婚さんです。

 

いくつかの水田や茶園を、一登さんに案内して頂きましたが、いくつもの驚きに遭遇しました。

「わざと、ほとんど、ほったらかしにしている」茶園。

一登さんの背丈を優に超える高さまで伸びた茶樹(さやまかおり)は、

無農薬・無肥料で自然に伸ばし、新芽を春のイベントで手摘みします。

「畝間に、大根が蒔かれた」茶園、そして「畝間ごとに胡麻やエゴマ、南瓜が育つ」茶園。

間作・混作という栽培方法で、昨年は大根を1500本も収穫したそうです。

 

 

自然発酵紅茶・自然発酵番茶 リーフ 30g、 TB

緑茶品種 さやまかおり、おくみどり、やぶきた、在来種

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一登さんが目指す紅茶は自然・ナチュラルな状態です。

茶葉を育てるのも自然なら、刈り取った茶葉を萎凋させるのも山の中で自然萎凋します。

茶畑の脇から山頂まで伸びる人通りの無い、林の中の道一面に、

一昼夜から3日ほど茶葉を広げて萎凋させています。

 

自然のまま育った茶葉が、自らの力で自然発酵して生まれた、一登さんの紅茶。

そのありのままの香りと、味わいを楽しんでほしいと、

山の湧水で水出しにした紅茶は、水色も淡いオレンジ色で、優しい香りでした。

 

羽間農園では、お茶摘みイベントなども毎年企画しています。

いろいろな方にお茶に触れてもらい、紅茶や番茶が、より身近なものになってほしいと一登さん。

でも、紅茶の収量をこの先大きく増やすことは考えていません。

耕作放棄農地は、肥沃で生物多様性に富んいます。

そこを再生して育った、個性豊かな農産物の魅力を、これからも発信していきたい。

2016.11.2

地紅茶サミット世話人会

紅茶研究家 高橋彰子

 

[茶園情報]

羽間農園(はまのうえん)

奈良市都祁南之庄町
携帯090-7871-6546 FAX 0745-82-3381
メールkazuto.0625am1015@docomo.ne.jp

ブログhttp://hamanouen.blogspot.com

 

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