「ならでは」のシンポジウム パネリスト (12/4)
株式会社 宮崎茶房 宮崎亮氏について
宮崎県五ヶ瀬町の茶農家の四代目。
宮崎大学農学部卒の俊英で、親の時代にすでに、有機・無農薬の茶業への転換を済ませていた。
平成12年には、正式に有機JAS認証も取得。釜入りの本場の為,蒸し製は作っていない。
10町歩をこえる圃場に、20種近い品種が植わっている。半発酵・紅茶も製造し、
その品質の高さは「日本茶アワード」などの品評会入賞(もちろん‘香り’の部門)で、実証済み。
九州では数少ない”萎凋香”の理解者で施肥過多が香気の発揚を阻害することにいち早く気づき、
有機といえども、最低限の量しか投入しない。
また、紅茶製造の工程に釜炒り用の炒葉機を利用するなど、製茶の随所に独自のアイディアが生きている。
この茶師のすごさは、とりあえず宮崎県育成品種の”みなみさやか”あたりで、
とくと感じ、味わっていただきたい。半発酵、紅茶ともに秀逸。
2016.4.28
ノンフィクション作家 飯田辰彦