お知らせ

久保田農園について

奈良の紅茶つくりびと

久保田農園

(久保田 清徳さん / 絵里奈さん 御夫妻)

久保田さん

スタートは、ホームセンターで購入した手動のミンチ機械!?  CTCを意識した独自のブロークン紅茶。

奈良市月ヶ瀬桃香野のお茶農家、久保田農園の6代目清徳さんを訪ねました。
煎茶や手揉み茶で県内外にその名を知られている清徳さんは、「大和茶」の魅力を広く伝えるべく、
煎茶の淹れ方講座や、教師として手揉み茶の体験講座の指導もされています。

久保田さん御夫妻が紅茶を作り始めたのは 7年程前。

農業とは縁が遠い家庭で育った奥さんの絵里奈さんに、ある日、清徳さんは、
「煎茶も紅茶も烏龍茶も、みんな同じお茶の木から出来ている」と教えたそうです。
「煎茶に向く品種や、紅茶や烏龍茶に向く品種があり、作る工程も違うが、お茶の木は一緒」
それを聞いて驚き、絵里奈さんは紅茶に興味を持ったそうです。
静岡の試験場時代、研修で紅茶作りを体験していた清徳さんは、絵里奈さんと手順を確認しながら紅茶を作り始めました。

最初は、紅茶用揉捻機がなかったので、ホームセンター行き、あれこれ迷った末に手動のミンチの機械を購入。
シイタケの乾燥機で茶葉を萎凋させ、手動の機械と格闘しながらミンチ状にし、発酵させ、
またシイタケの乾燥機を使い乾燥させました。そうして出来上がったブロークンタイプの紅茶は、渋味が少なく、
甘みがあり、爽やかで美味しかったそうです。

その後二人は萎凋の調整や発酵温度・時間などを試行錯誤しながら、緑茶用の品種で和紅茶を一緒に作ってきましたが、

清徳さんは、少しづつ紅茶作りを絵里奈さんに任せるようになり、今では紅茶は絵里奈さん主導になっているとか(清徳さん談)。
④『 和紅茶 Erina 』 3gティーバッグ×10個入り。
緑茶用品種の「つゆひかり」ファースト、セカンドを使用。 ブロークンの紅茶。
パッケージの「和紅茶 Erina」は奥さんの名前から付けられました。

2014年からは「つゆひかり」で作った和紅茶と、調香師さんがブレンドしたハーブで、素敵なオリジナルブレンドティも作られています。

久保田農園の紅茶は「つゆひかり」の他、無農薬栽培の「さやまかおり」があります。
「さやまかおり」専用茶園は標高の高い山の上にあり、摘採に行く道程もかなりハードなんだとか。
現在、紅茶用品種「べにふうき」も育成中で、将来は「べにふうき紅茶」やリーフティーにもチャレンジを予定しています。

(The Tea Picnic )と呼ぶ、紅茶の手摘み体験、月ヶ瀬の自然の中でのランチや、ティータイムを愉しむピクニックイベントを、
これからも開催したいと話してくれました。

最後に「和紅茶 Erina」はどんな紅茶ですか? と尋ねると、『甘みのあるやさしい紅茶です』と笑顔での答え。

乗用摘採機で小さな芽を刈り取り、CTCを意識してしっかりと作られた紅茶は、ストレートだけでなくミルクティーにも合う紅茶だと思います。

和紅茶Erina

.和紅茶Erinaブロークン茶葉

 

2016.9.12

地紅茶サミット世話人会

紅茶研究家 高橋彰子

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[茶園情報]

久保田農園 久保田清徳

〒630-2306奈良県奈良市月ケ瀬桃香野4461

電話 090-2113-3836 ファックス 0743-92-0858

メール kubota-nouen.cha@kcn.jp ホームページ http://kubotafarm.theshop.jp/

ブログ  http://kyoenakk.exblog.jp/ フェイスブックページ https://www.facebook.com/kubotafarm.cha/

 

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